「キスリング展」 府中市美術館 11月18日まで
エコール・ド・パリのなかでもひときわ異彩を放つキスリングをこんなにじっくり見たのは初めてです。そして1920年のモディリアーニの死去の際、その葬儀代の全額を負担したのが親友の彼だったのですね。今日、その事を初めて知りました。思ってた以上に良い展覧会でした。見終わって外に出るともう日が傾き始めていて、下を見ると落ち葉が沢山・・・・・。
昨日のトカゲに続き今日は雌牛がとても印象的な
「ポマール・ラ・ヴァッシュ2001:クリストフ・ヴィオロ・ギルマール」です。この雌牛、若き芸術家Marc CHILLONの作品・・・このエチケットだけでも思わず買ってしまいそうですね。肝心なワインはと言うと、栓を開けた瞬間からクラシカルなブルゴーニュの香りが漂い・・・・もう良い感じです。色合いは予想より濃い目で味わいも5年以上経過した村名クラスとは感じられないほど果実味があり酸味も落ち着いていて、一口飲んで思わず美味しいと微笑んでしまいまいた♪ブルゴーニュが久し振りだった事もあるのですが・・・こんなワインを飲んでしまうと、やっぱりブルゴーニュと思ってしまいます。クリストフさんは、リアルワインガイドで紹介されているティエリーさんの弟で、現在はビオロジックでワイン造りをしているようです。彼のモットーは“流行にとらわれず、テロワールを重視する事、その年その年に相応しいワインを造る事”だそうです。彼のワインの事は、印象的な雌牛のエチケットと共にしっかり記憶しました・・・・。
「ロメーヌのシンプルサラダ」、「豚肉のソテー レモン風味」。簡単で美味しいです。豚肉を叩いて、塩、胡椒をし小麦粉をつけてフライパンでソテー。火が通ったら、白ワインとレモン汁を入れとろみがついたら豚肉を取り出します。その同じフライパンにバターを入れてソースを作り、豚肉にかけて出来上がり。いつもはパセリですが、今日はバジルをパラパラと。
季節のケーキを堪能。きっと誰が食べても美味しいと思う「ル・ププラン」のケーキ。今日もケーキを選ぶ子供達の姿が・・・・・。パティシエの岡本さんの話によると、パリで働いている時に厨房は目の回る忙しさだったけれども、お店は優しくて愉しい空気に満ちていたそうです。そんな人々の生活にとけこんだ、いつも美味しい香りのするお店を日本で開こうと心に誓ったそうです。まさしくそれが現実となったのですね。すごい経歴の持ち主であるのにもかかわらず、誰もが幸せな気持ちになるお菓子を作り続ける・・・。まさしく美味しい香りのするお店。
あんなTokyo、こんなTokyo。 phyto bar