昨日コルシカ料理を作り、コルシカのチーズも魅力的などと書いていたら・・・ムクムクと・・・。地中海に浮かぶ木の葉、フランス人が“Ile de Beaute(美しき島)”と呼び愛する南の楽園“Corse コルシカ島”。地中海で3番目に大きい島です。1769年にナポレオンが生まれた地として有名ですよね。1768年にルイ14世がジェノバ共和国から買い取って以来フランスの領土に。しかし今でもコルスであるという自尊心と独立心を持ちコルシカ語を話して暮らす人々もいるようです。イタリア半島の隣りに位置し、標高の高い山々を抱えるため、地中海地方独特の植物と高山植物とが群生し、その中でもこの島独特の珍しい80種近くの植物が自生しています。このコルスの自然の中で半ば野生的に育てられた山羊や羊は島のハーブや草花を食べて濃~いミルクを作るのです。そんなミルクから作られるコルシカ島のチーズ・・・・どれもが魅惑的に美味しそうです。
その中でも有名な「Brocciu Corse ブロッチュ・コルス A.O.C」 作ってから2日以内に出荷のフレッシュな(Frais フレ)と21日間熟成の(Passu パッシュー)の2種類があります。羊、山羊又は2つの乳清のミックスで作られています。皇帝ナポレオンの母レティジアがブロッチュ恋しさに、わざわざコルシカ島から山羊を運ばせたという逸話も残っているほどです・・・。だからもちろん出来立てが美味です。11月~7月まで生産され、春から秋のものの多くは山羊乳、冬から初夏のものは主に羊の乳清で作られているようです。この写真のものはまた別のパリのコルシカ食材店で購入したものです。お店のご主人はコルシカの出身でお母さんがまだコルシカに住んでいるらしく、お母さん手作りの美味しそうなジャムも店頭に並んでいました。フレッシュさが命ですから、その日のうちに友人と蜂蜜をかけて頂きました。ほんのり甘くミルキーです。日本では高額な上になかなか手に入りにくいこのブロッチュ、美味しかったです!昨日書いたコルシカ惣菜専門店「HENRI-CECCALDI アンリ・スキャルディ」にブロッチュを使ったチーズケーキ「Fiadone フィアドーヌ」があります。これもぜひお試しを!!
21,rue des Mathurins Paris 75009
phyto bar あんなフランス、こんなフランス。